当レポートは統合思考に基づく企業の情報開示の動向を広く発信することを目的とし、上場企業の有価証券報告書有報などの法定開示書類を対象に、中長期的な企業価値向上に資するESGの記載状況を調査している。世界的なESG重視の流れを受け、有価証券報告書におけるサステナビリティ情報開示が義務化された中、今回の調査では、気候変動関連財務情報開示タスクフォース（TCFD）に次ぐ新たな開示フレームワークのテーマとして注目を集めている「生物多様性」に関して、有価証券報告書の記載動向をまとめた。