現在、わが国のESG投資（環境・社会・企業統治）が本格化する中、機関投資家は企業のSDGs（持続可能な開発目標）やESGへの対応に強い関心を示している。しかし、それらの評価軸は定まっておらず、企業はSDGs活動に関わるマネジメントのあり方を模索している段階にある。小稿は上記の観点に照らし、企業のESG/SDGsへの取組みは企業価値向上を通じて中長期的な投資リターンにつながることを明らかにすべく、今後のESG投資の評価の方向性に関してSDGs経営との関連から考察を試みたい。